住宅ローン|変動金利と固定金利とは

新築を購入する時、住宅ローンを変動金利にするか固定金利にするか迷う人は多いはずです。住宅ローンを組む時どちらのプランが得をするのか、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。

変動金利のメリット・デメリット

変動金利とは、借入れ期間中に定期的に金利が変動するタイプのローンです。半年ごとに金利の見直しが行われ、それに伴う返済額の変更は5年ごとです。では、メリットとデメリットを挙げていきます。

変動金利のメリット

・金利が固定金利より低いので返済が抑えられる

・市場金利が低くなると、借入金利が低くなり返済額が減る

・変動金利から固定金利への借り換えができる

変動金利のデメリット

・市場金利が高くなると、借入金利が高くなり返済額が増える
・金利によって返済額が変動するため、返済計画が立てづらく不安がある

固定金利のメリット・デメリット

固定金利は市場金利に左右されず、契約時の金利が固定されるタイプのローンです。固定金利には「全期間固定金利」と「期間選択型の固定金利」があります。メリットとデメリットを挙げていきます。

固定金利のメリット

・市場金利が上がっても、金利は変わらないので返済額が一律で安心できる
・借入れた段階で返済総額や月々の返済額が明確に分かるため、返済計画が立てやすい

固定金利のデメリット

・市場金利が低くなっても、金利が変わらないため返済額が下がらない
・金利が変動金利より高めに設定されているので、変動金利より返済額が大きい

・固定金利から変動金利への借り換えはできない

固定金利の期間が選択できる「当初固定型」や「ミックス金利」

住宅ローンには、銀行によって変動金利と固定金利の良いところを組み合わせた「固定金利期間選択型(当初固定型)」や「ミックス金利」もあります。

固定金利期間選択型(当初固定型)の特徴

住宅ローンを組んでから最初の決まった期間のみ固定金利で、その期間を過ぎたら変動金利に移行するタイプのローンのことです。期間は3年、5年、10年といくつか選択することができ、銀行によってお得な期間が異なります。

ミックス金利の特徴

固定金利と変動金利の借り入れ額の割合を決められる住宅ローンです。ふたつの金利タイプを組み合わせることで、固定金利と変動金利の良いところを取り入れることができます。

変動金利と固定金利、どちらが得か

住宅ローンの金利を比べてみましょう。固定金利より変動金利のほうが金利は低く設定されているので、一見お得に感じます。ですが、平均35年間返済するとなると、金利が変動し返済計画が立てづらい変動金利より、安心できるのは固定金利です。

また、先ほど挙げたように変動金利と固定金利にはメリットとデメリットがそれぞれあり、どちらが得になるかは借入金額や借入期間、ライフプランなどご家庭によってさまざまです。

次のポイントを参考にして、どちらがいいか決めていきましょう。

変動金利の仕組みをチェックしよう

変動金利と固定金利を比べるときに、変動金利の仕組みを知ると判断がしやすくなります。「元利均等返済」を選択すると、借入れた人たちを守るために返済額が急に上がらないような措置がなされています。

「5年ルール」

変動金利は、年2回の6ヶ月ごとに金利の見直しがされます。そのため、市場金利が上がったとしてもその金利がすぐに返済額に影響するわけではありません。市場金利に変動があっても、借入金利に反映されて実際に返済額が増えるまで5年の期間を有する決まりが「5年ルール」と言われるものです。

「125%ルール」

市場金利が大幅に上がってしまったとしても、5年後の返済額が急に上がるわけではありません。市場金利の上がり幅に関係なく、当初返済額の最高125%までしか返済額が上がらないように調整される決まりを「125%ルール」といいます。

また、はじめに変動金利を組んだ場合、以降固定金利に借り換えができます。実際に返済額が上がるのは5年後だとすると、金利が上昇してから最大5年間は借り換えの猶予があるわけです。

おわりに

「変動金利は金利が変動するから不安」「固定金利は安心だが、金利が高い」など何となくのイメージがあると思います。しかし、それだけで判断するのは危険です。今後35年間ローンを支払うことになるので、しっかりと正しい知識をつけて選択してくださいね。

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