ハウスメーカー選びと土地探し、どちらを先にすべきか
注文住宅で家を建てたいと思ったら、考えることは
- ハウスメーカー選び
- 間取りや外観、インテリア選び
- 土地探し
この3つが最初に思い浮かびませんか。これらをどの順番で進めていけばいいのか迷う方も多いと思います。では「土地探しと施工会社探しをどう進めるか」を紹介していきたいと思います。
土地を先に探す
土地から探した場合、いい土地に出会ってから急いでハウスメーカー選びをします。土地を住宅ローンで購入する場合、土地の売買契約書と建物の請負契約書の写しが銀行で必要になります。そのため、土地を契約したいタイミングでハウスメーカー選びを済ませておかないといけません。これを知らずに土地から探していくと、ハウスメーカー選びに時間をかけられず後悔することがあります。土地を現金で購入予定の方はその点問題ありません。土地の購入後ゆっくりハウスメーカーを選ぶ時間があります。
住宅ローンは、建物が完成してから初めて融資を受けられます。それまでに支払わなければいけない土地代金や着工金、中間金はつなぎ融資を受けます。住宅ローンが実行されるまでつなぎ融資の利息を支払い、建物が完成したら住宅ローンでつなぎ融資を清算する仕組みになっています。つなぎ融資の金利は住宅ローンの金利より高めに設定されています。そのため、少しでも利息分の出費を減らすために土地契約と建物の完成の時期は早いことに越したことはありません。
ハウスメーカーを先に選ぶ
ハウスメーカーが決まっている状態で土地契約をするのであれば、焦って決断を迫られることなく後悔ない家づくりができるでしょう。また、その土地で建物がどのように配置されるのか、など担当者から詳しい話を聞くことができるので理想のイメージに近い家づくりが可能です。
ハウスメーカーを選ぶ時、参考に住宅展示場へ行き複数のメーカーを見て回ると思います。中には、ハウスメーカーを決めていると伝えても、土地を探してくれたりすることがあります。暗黙の了解で、いい土地を見つけてくれたからうちで契約してくださいという流れになるケースが多いので、やみくもに依頼しないようにしましょう。
結果、ハウスメーカー選びと土地探しは同時に情報収集して進めていきましょう。
土地探しを不動産会社に依頼した場合は、ハウスメーカーが決まった段階で担当者へ不動産会社の担当者を紹介しておくと、その後の土地契約などのやり取りがスムーズにいくはずです。
いい土地の見つけ方
これから紹介する内容を知って、希望の土地を手に入れましょう。
土地にかけられる金額を知る
土地探しではじめに考えなければいけないことは「土地にかけられる金額」です。家の総予算の中で土地代と建築費と諸費用の3つで大きく分けて考えていきます。理想の土地が見つかったとしても、自分たちの土地にかけられる予算が分かっていないと最終決断ができなかったり、最終的に建物にかける予算が残らない場合があります。
問題は建築費の目安です。家の要望やハウスメーカーによって予算は大幅に変わります。理想の家を建てるための費用はいくらかかるのか、ある程度把握することが大切です。そうすれば、土地にかけられる費用が分かります。
土地代と建築費の割合は、どちらを優先して家を建てたいかを考えてください。立地条件が絶対なのか、それとも建物のこだわりが絶対なのか。これは先に話し合って決めておくといいでしょう。
土地の希望条件を定める
できれば土地探しを始める前に、土地の希望条件を整理することがとても重要です。
〈エリアについて〉
市区町村、○○学校区、最寄り駅、バス停から徒歩○○分、スーパーや病院、銀行などの立地 など
〈土地の大きさ〉
建物の大きさ、平屋や2階建てなどの建物の形態、駐車場のスペース(台数)、庭の大きさ など
〈土地の環境〉
広い全面道路、集合住宅地、完成宅地 など
全ての希望が揃った土地を購入できたらいいですが、出会える確率は無いに等しいです。希望の土地の条件を多く出すことは大事ですが絞りすぎると土地探しが困難になります。希望の条件を出したあとに、優先順位をつけて整理いきましょう。そうすることで土地探しに苦労することがなくなります。
土地の法的制限を知る
土地にはさまざまな制限があります。建ぺい率や容積率といった、土地に対して建てられる建物の大きさ制限や、道路斜線制限や隣地斜線制限などの土地の空間にかかる制限があります。
せっかく希望に合った土地に出会えても、希望する家が建てられない土地があるということを把握しておきましょう。分からない場合は、不動産会社やハウスメーカーに確認してから購入に踏み切ることをおすすめします。
おわりに
注文住宅を検討する際に、ハウスメーカー選びと土地探しは同時にしていくと後悔のない家づくりができます。土地は数多く、ひとつとして同じものはないため決断しにくいです。土地の不安要素は建物で補うことができるので、建物の相談も同時にしながら土地探しをしていくとスムーズに進められます。上記の土地探しのポイントを活用して理想の家づくりを叶えましょう。
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